病室の窓から見える外の色が緑から赤茶色に変わりつつある16才の秋のはじめ。入院してからというもの毎日いつもこの場所で、この景色を眺めています。
入院したとたんにパニック星人たちは居心地の悪さに去っていきました。
お久しぶりの自分の心身(からだ)。何とも言えない安心感。
息も自然に吸える!ご飯も何事なく最後まで食べれる!トイレも行きたいときに行ける!シャワーも気持ちよく終えられる!なんていう幸せ♡
当たり前のことができることに感謝しながら窓から景色を眺めていると、いつものように叫ぶ声が聞こえてきます。
そう、ここは精神科の入院病棟です。様々な心の痛み、病を治療をしにたくさんの方々が入院しています。他の病棟と異なる点がいくつかあります。
①自由に病棟から出入りできない
②持ち物に制限がある(先の尖ったものや紐はダメ)
③服薬時に看護師チェックあり(服用したか)
④大きな声(泣・叫・怒)あり
⑤ベッドで休んでいると認知症の方がベッドに入ってくることがある
その他いろいろです。
慣れてきたころに事件が起きました!
お昼寝中にスエットに入れていた財布が無くなってしまったのです、、、
お昼寝中になーんか布団がもそもそするな、またおばあちゃんが入った来たのかな、むにゃむにゃ〜と寝続けてしまいまして、、、
すぐにナースステーションに!
「財布の中身を教えてもらえる?」
「はい、キャッシュカードとぉ免許証に現金が10万くらいです、、、」
「えっ?!10万???!なんでそんなにもっているの?ひつようないでしょ?」
「いや、治るまでいるのでこれくらいは必要かと、、、」
「○○ちゃん、ここは○○の病院だから長くても3か月しかいられないのよ。」
(ちょっとまって!?聞いてない!無理無理無理無理〜)ぐるぐる〜頭が混乱してお財布のことそっちのけで病室に戻りました。
ベッドにボケーっと座りどれくらい時間がたったのでしょうか、、、父と母が目の前に居るではないですか!ナースステーションから連絡が来たようで「こんな泥棒のいるところ、帰るぞ!調子もいいみたいだし!行くぞ、準備しろ!」
家に帰ってたらすぐに来ましたよ。パニック星人。
しかも前よりも大きくなってる!(筋トレしたのかな笑)
ついに一人過ごすことができなくなり、隣に住んでいる祖母の家で日中は過ごすことに、、、
ご覧くださりありがとうございます🍂
初めての入院はあまりにも突然だったね。退院も突然だったね。もっと居たかった、大きなものに守られていたかったんだよね、、、
次回は治す為に祖母が頑張ったことのおはなしです。